圧上昇が循環へ及ぼす影響

この型の緊張性気胸では、胸腔内の圧上昇に伴って心臓へ戻る血液、すなわち静脈還流が減少する。肺の広がりだけでなく、循環にも障害が及び、ショックへつながる。 胸膜腔への空気の捕捉と、圧上昇による静脈還流低下を一つの病態経路として結ぶ。緊張性気胸は生命を脅かし得る重篤な状態である。本章は病態の対応を学ぶ説明であり、個別の診断や処置を行う手順ではない。

弁様機構から循環障害へ

胸膜腔へ空気が入るが
出られない弁様機構。空気の蓄積と
胸腔内圧上昇。心臓への
静脈還流低下
肺や胸壁の損傷が弁様に働く型の緊張性気胸について、空気の捕捉・蓄積、圧上昇、静脈還流低下を結ぶ概念図。すべての気胸の経過や、個人の診断・処置の手順を示すものではない。