腫瘍の場所と分泌する物質をつなげて読む

二つの経路を比べるときは、腫瘍から出るACTHと、副腎から出るコルチゾールを分ける。下垂体のACTH産生腫瘍はクッシング病に対応し、肺などの下垂体外ACTH産生腫瘍は異所性ACTHの経路に対応する。 この二つだけがクッシング症候群の原因ではない。副腎の腫瘍自体がコルチゾールを過剰に作る型などもある。下垂体や肺の全ての腫瘍がACTHを分泌するという意味ではなく、個人の検査値から腫瘍の場所を決める説明でもない。

ACTHの供給元が異なる二つの腫瘍性経路

ACTHの供給元が異なる二つの腫瘍性経路
腫瘍の具体的な分泌経路を比べる概念図。下垂体ACTH産生腫瘍による型がクッシング病。肺などの腫瘍でACTHが産生される場合には、別の異所性経路になる。全腫瘍で同じ分泌が起こるわけではない。