原発性副甲状腺機能亢進症の代表的な原因

本文の目次

  1. 副甲状腺そのものから始まる病態
  2. 代表的な原因は1つの副甲状腺の腺腫
  3. 他の原因もあるが、原因の役割は同じではない

1. 副甲状腺そのものから始まる病態

原発性副甲状腺機能亢進症では、1つ以上の副甲状腺が過活動になり、副甲状腺ホルモン(PTH)を過剰に作る。「原発性」は、この病態が副甲状腺そのものから始まることを表す。 正常なPTH分泌の調節と、腺自体の病変が過活動を起こす原因を分けて考える。PTHを作る器官が分かるだけでは、原発性の病態を起こす代表的な原因までは決まらない。

2. 代表的な原因は1つの副甲状腺の腺腫

多数を占める原因は、1つの副甲状腺に生じた腺腫である。腺腫は良性の腫瘍だが、この場合は副甲状腺を過活動にしてPTHを過剰に作らせる。 「良性」という性質と、ホルモン産生への影響を別々に読む。周囲への浸潤や転移の話だけでなく、腺が過剰に働くという機能の変化を捉える。

3. 他の原因もあるが、原因の役割は同じではない

複数の腺腫が生じる場合や、副甲状腺の過形成によってPTHが過剰になる場合もある。副甲状腺癌も稀な原因となる。これらが起こり得ないという意味ではない。 原因を比較するときは、可能な原因かどうかと、多数を占める代表的な原因かどうかを分ける。原発性の全ての例を単一の腺腫へまとめず、単一副甲状腺の腺腫が多数を占めるという対応を押さえる。

腺腫によって副甲状腺が過活動になる経路

腺腫によって副甲状腺が過活動になる経路
多数を占める単一副甲状腺の腺腫による型を示す概念図。全ての原発性副甲状腺機能亢進症がこの原因によるわけではない。