孤立性骨嚢腫と成長板の関係

本文の目次

  1. 孤立性骨嚢腫と成長板
  2. Active型:成長板に接する
  3. Latent型:成長板から離れている

1. 孤立性骨嚢腫と成長板

孤立性骨嚢腫は、骨の内部に液体を含む空洞を形成する病変で、子どもや青年に多い。長骨に生じることが多く、成長板の近くにあるものもある。 成長板と接しているかどうかによって、active型とlatent型を区別する。液体を含む空洞という構造の説明と、成長板との関係による病型の説明を分けて読む。

2. Active型:成長板に接する

Active型の孤立性骨嚢腫は、成長板に接している。嚢腫が大きくなると骨が弱まることがあり、成長板の部分へ広がって傷害を与えることもある。 成長板への傷害は、骨の変形や左右の肢の長さの違いにつながり得る。Activeという名称から症状の強さを決めるのではなく、成長板に接する病変と、その拡大時に起こり得る影響を対応させる。

3. Latent型:成長板から離れている

Latent型の孤立性骨嚢腫は、成長板に接していない。骨が成長するにつれて、成長板と嚢腫との距離が大きくなる。 Active型は接触する関係、latent型は接触しない関係と成長時の距離の変化を対応させる。図は二つの病型を比べるもので、全ての嚢腫が同じ順序で移り変わることや、必ず骨折・変形を起こすことを意味しない。病型の概念だけから個人の診断や治療を決めない。

成長板との関係による二つの病型

成長板との関係による二つの病型
病型と成長板との関係を示した独立した二組の概念図。病型間の進行順序や、全例に骨折・成長板傷害が起こるという条件は示さない。