主な病態の対応と、患者の判断を分ける

この章で比べるのは、ABO不適合の急性反応で挙げられる血管内溶血と、遅発性反応で主体となる血管外溶血という病態の対応である。骨髄での血球産生低下を扱った既存の再生不良性貧血の章とは、赤血球に生じる問題の段階が異なる。 病態の対応を覚えることだけで、ある患者の反応を確定したり、輸血の適否や実際の処置を決めたりしない。急性と遅発性を、一方から他方へ必ず進む経過としても読まない。図は主な病態の分類を示している。

二つの主な病態を対応させる

二つの主な病態を対応させる
2026年の実践ガイドと日本赤十字社の説明から作成した独自概念図。分類の対応を示す分岐であり、急性から遅発性へ進む経過や処置の手順ではない。遅発性には、まれな血管内溶血の例外がある。