外傷の病型と、患者の経過を分ける

柔道整復理論 骨折病型と合併症の病態・経過

既存教材の特発性大腿骨頭壊死症、骨端線ですべる大腿骨頭すべり症、寛骨臼の形成不全を扱うDDHは、それぞれ異なる疾病の説明である。血液供給や骨頭の変化という言葉が共通でも、この転位骨折の傷害の説明へ一括して置き換えない。 本章の対応は、転位骨折の後に骨頭壊死が必ず起こるという保証ではない。患者の壊死の有無や骨折治癒の成否をこの図だけで確定せず、整復・固定、手術や荷重の適否を決める手順にも用いない。

転位骨折の傷害と、骨頭壊死の可能性

転位骨折の傷害と、骨頭壊死の可能性
AAOSの説明から作成した独自概念図。転位のある大腿骨頸部骨折で挙げられる傷害と、骨折が治癒した場合にも起こり得る骨頭壊死をつなぐ。全例の必然的な経過、血管の走行模型、整復・固定や手術の手順を示す図ではない。