感染と宿主・経路の基本概念

本文の目次

  1. 病原体と宿主
  2. 感染と感染症
  3. 感染成立の三要因
  4. 感染源と、その中の病原体
  5. 直接の接触
  6. 物を介する接触
  7. 感染対策の三つの柱
  8. 変化した要因を分ける

1. 病原体と宿主

病原体は病原性を持つ微生物等、宿主はそれらが寄生する相手の生物である。寄生する側と、その相手を別の役割として捉える。

2. 感染と感染症

病原体が体内に入り、臓器や組織で増殖することを感染という。その結果として具合が悪くなるなどの症状が現れた状態は感染症である。病原体の存在と、症状が現れたことを同じ記録へまとめず区別する。

3. 感染成立の三要因

感染成立の要因として、病原体、感染経路、感受性を持つ宿主を考える。感受性は感染のしやすさである。病原体がどこかにいるという情報だけでなく、受け手へ至る道筋と受け手側の性質も分けて見る。

4. 感染源と、その中の病原体

病原体を含む物は感染源になり得る。汚染された器具と、そこに付着している病原体は同じ物ではない。また、器具は寄生される生物である宿主とは区別する。

5. 直接の接触

感染している人に直接触れて伝播する場合を、直接接触感染という。人から人へ病原体が渡る記録では、実際にどの接触を通ったかを確かめる。

6. 物を介する接触

汚染された器具などの物を介して伝播する場合は、間接接触感染に分ける。人から物へ、さらに別の人へという道筋を、一度の人同士の接触と同じにしない。

7. 感染対策の三つの柱

感染対策の柱は、病原体(感染源)の排除、感染経路の遮断、宿主の抵抗力の向上である。病原体、道筋、受け手という異なる要因へ対応している。

8. 変化した要因を分ける

病原体が移る道筋をなくしたこと、感染源の病原体を取り除いたこと、受け手の抵抗力が変わったことは別の変化である。道筋がなくなった模型でも、病原体そのものが残っている条件はそのまま保つ。

用語を確かめる

感染
病原体が体内に入り、臓器や組織で増殖すること。
感染症
感染の結果として症状が現れる状態。
宿主
ウイルス・細菌・真菌等が寄生する相手の生物。
病原体
病原性を持つ微生物等。
感染源
病原体を含み、伝播のもとになり得る人や物。
感受性
宿主の感染のしやすさ。
直接接触感染
感染している人に直接触れることで伝播する接触感染。
間接接触感染
汚染された物を介して伝播する接触感染。