目印、炎症の合図、膜への作用

活性化された補体の成分には、対象の表面へ付着して、食細胞が認識し取り込みやすくする働きがあります。別の成分は、炎症や防御細胞が集まる反応を助けます。また、複数の成分が集まって一部の標的の膜に通り道を作り、内容物が失われる溶解につながる場合もあります。溶解は、膜が損なわれて細胞などが壊れることです。表面に目印を付けること、合図を出すこと、膜に作用することは別の働きで、補体が働けば全ての対象が同じように溶解するわけではありません。

体液中の補体が働く三つの方向

上段では補体成分が対象の表面へ付着し、食細胞の認識と取り込みを助ける。中段では別の成分が炎症や防御細胞の集合を助ける。下段では一部の標的の膜に通り道ができ、内容物が失われる。補体は対象を包む一個の細胞ではなく、体液中で働く成分である。
補体は、血漿などの体液中で働くタンパク質群です。活性化された成分には、対象への目印、炎症や防御細胞が集まる反応を助ける働き、一部の標的の膜への作用があります。表面への付着と膜の損傷は異なり、全ての対象が溶解するわけではありません。