窒素出納は全ての経路をそろえる

窒素出納は、同じ期間の実際に摂取した窒素量から、尿・便・皮膚など全経路で失った窒素量を引いた差です。食べこぼしや残した分は実際の摂取には入れません。未計上の損失は排出側へ加えて補正します。摂取を多く見積もったり損失を少なく見積もったりすれば、計算の差は正の側へ偏ります。ただし、偏りの方向だけでは、補正後の差が正・ゼロ・負のどれかまでは決まらず、補正量が必要です。正の出納は、この期間に入った窒素が出た窒素を上回る記録です。これだけで全栄養素が適正、健康である、筋肉だけが増えたとは判定できません。

窒素出納の入口と全出口

上の提供した窒素量から残した分などを除き、実摂取窒素量を得る。実摂取の実線矢印が身体へ入り、身体から別々の実線が尿、便、皮膚などの三つの代表出口へ向く。全経路の損失を合計する別枠に未計上の損失も加える、窒素量でそろえると示す。最後に実摂取から全損失を引いて窒素出納を読む式を置き、正・ゼロ・負は量で読むとする。下の注記は正側への誤差方向と補正後の符号を別にする。三つの出口の枠は量比や全経路の数を表さない。
同期間の実摂取窒素から、尿・便・皮膚など全経路の窒素損失を引きます。皮膚などには汗・毛髪・爪なども含みます。残した分を摂取から除き、未計上の損失を加えます。摂取の過大評価や損失の過小評価は差を正の側へ偏らせますが、補正後の正・ゼロ・負は補正量がなければ決まりません。窒素の質量はたんぱく質や尿素全体の質量と別で、正の出納だけで適正栄養や筋肉の増加を判定しません。