症候・外観・確定診断を分ける
本文の目次
1. 症候・外観・確定診断を分ける
骨折に関連する情報には、痛みなど本人が訴えることと、腫脹や変形など観察できる所見がある。症候を読むときは、何が訴えとして得られ、何が外から観察されたのかを区別する。橈骨遠位端骨折では、局所の疼痛や腫脹が学習する症候の例になる。
2. 症候・外観・確定診断を分ける
特徴的な外観は、一般的な疼痛・腫脹とは別の情報である。橈骨遠位端骨折のフォーク状変形は、形の変化を識別する例になる。骨折部位を付けずに、どの骨折でも同じ外観になるとは考えない。
3. 症候・外観・確定診断を分ける
外観が特徴的でも、それだけで骨折型や損傷の状態の確定診断が完了するわけではない。橈骨遠位端骨折では、診断に画像の情報を用いる。外観の設問では見える形、画像の設問では骨の位置や形というように、入力となる情報を分ける。これは個別患者に行う検査手順や、その順番を指定する説明ではない。
4. 症候・外観・確定診断を分ける
観察した症候と、その情報から考える病態は一対一で自動的に結びつくものではない。痛み・腫脹・変形の識別を学ぶことと、診断を確定することの目的を分けて理解する。
用語を確かめる
- 疼痛
- 痛みという症候。
- 腫脹
- 局所が腫れている状態。
- 外観所見
- 外から見て得られる形や状態の情報。
- 変形
- 通常の形から変わって見えること。
- 確定診断
- 所見を総合して診断を確定すること。外観の識別とは目的が違う。