観察した時期と、観察する目的を付ける
本文の目次
1. 観察した時期と、観察する目的を付ける
合併症について読むときは、何が観察されたかに加えて、いつの情報なのかを付ける。受傷時、治療後、経過中という場面を分けると、初めからあった所見と、新たに現れた所見を同じ記録として扱わずに済む。経過観察は、一度の観察結果をそのまま全期間へ広げることとは違う。
2. 観察した時期と、観察する目的を付ける
神経に関する所見は、受傷時の記述と、術後に新たに現れた症状を区別して読む。新しい所見があるという情報は、評価し直す目的につながる。ただし、術後に起きたという時間関係だけで、その原因を特定の処置へ確定することはできない。
3. 観察した時期と、観察する目的を付ける
深部静脈血栓症は、骨折・手術・不動との関連を学ぶ合併症の一つである。症状が現れる場合がある一方、無症状の例もある。したがって、症状がないという情報だけを、血栓症がないという結論に置き換えない。これは特定の患者に行う検査の選択や優先順位を指定する説明ではない。
4. 観察した時期と、観察する目的を付ける
神経所見を識別すること、術後に新しい情報を評価すること、治癒や回復を経過の中で再評価することは、関連しながら目的が違う。柔整の経過観察、看護の観察・生活支援、医師の診断治療、リハビリテーションの機能評価を、同じ実施能力としてまとめない。何を入力に、何を判断するための観察かを読む。
用語を確かめる
- 受傷時
- 損傷が起きた時点の観察場面。
- 術後
- 手術後という観察場面。時間関係だけで原因を確定しない。
- 経過観察
- 時間の中で状態の情報を読み、変化を確認すること。
- 再評価
- 新しい情報や経過を踏まえて評価し直すこと。
- 深部静脈血栓症
- 深い静脈に血栓ができる病態。症状がない例もある。
- 無症状
- 自覚症状がないこと。観察所見も常にない、病態も必ずないという意味ではない。