境界を越えて、連続する組織へ

浸潤は、腫瘍細胞が隣接する周囲組織へ入り込むことです。上皮は表面や内面を覆う細胞の組織で、その下の基底膜は薄い細胞外基質の層です。上皮の腫瘍を例にすると、細胞が基底膜を越え、下の間質へ広がることが、境界を越える変化に当たります。元の場所から連続する周囲へ入り込む関係を追うと、離れた場所に新しい増殖病変を作る転移との違いが分かります。

上皮の境界と周囲への浸潤

上下とも上皮細胞の膜が一細胞ずつを囲み、その下に基底膜がある。上段の増殖した細胞は境界内に局在する。下段では基底膜の部分的な切れ目を越えて腫瘍細胞が下の間質へ連続して入り込む。腫瘍細胞の膜と基底膜の線は異なる境界である。
上皮の下にある基底膜は、各細胞の細胞膜とは別の細胞外基質の層です。上皮の腫瘍を例に、基底膜を越えて隣接する間質へ入り込む変化が浸潤です。これは連続する周囲への広がりであり、離れた場所での増殖である転移とは区別されます。