幹細胞を残すことと分化すること

造血幹細胞は、さまざまな血球を生む出発点になる細胞です。自己複製は、幹細胞としての性質を持つ細胞を残し、幹細胞の集団を保つ働きです。分化は、特定の血球などの構造や働きを持つ方向へ進むことです。赤血球、複数の白血球、巨核球などの系列へつながります。巨核球は骨髄にある大きな細胞で、その細胞質から血小板が生じます。幹細胞が分裂するたびに全てが同じ成熟血球になるわけではありません。また、全ての血球の成熟や全機能が骨髄だけで完了するわけでもありません。

幹細胞を保つことと分化

赤色骨髄の区画に造血幹細胞があり、同じ幹細胞形を残す二方向の矢印を示す。下段では出発細胞から三系列へ分岐し、無核の赤血球、有核の白血球、大きな有核巨核球を別の形で描く。
上段は自己複製により幹細胞としての性質を持つ細胞を残す関係の模型。下段は分化が赤血球、複数の白血球、巨核球などの系列につながる入口で、中間段階を省略した。各分裂が必ず同じ二つの娘細胞を作ること、全ての成熟や機能が骨髄内だけで完了することは示さない。