二つの止血の働きが重なる

一次止血の血小板の粘着・凝集と、二次止血の凝固によるフィブリン形成は、時間的に重なって協力します。一次が完全に終わった後でしか二次が始まらないという固定した直列ではありません。フィブリンの線維は血小板の集まりを補強し、止血を支えます。線維に赤血球や血小板なども絡んだ凝固物を血餅といいます。フィブリンというタンパク質、血小板の集まり、できた血餅全体は別の範囲です。損傷部の止血に関わる血栓を止血血栓と呼ぶこともあります。

止血の協力と血餅の範囲

一次の時間帯と二次の時間帯は横方向で重なる。損傷壁の局所では血小板断片の集まりに網状のフィブリンが重なり、網の中に赤血球もある。直接指示線は小板本体とフィブリン線維を別に指す。
上段の時間帯は一次止血と二次止血が重なることを示す模型で、開始時刻や所要時間の定量ではない。下段はフィブリン線維が血小板の集まりを補強し、赤血球なども絡んだ血餅を示す。フィブリンというタンパク質と血餅全体は別の範囲。正常な損傷部の関係で、病的血栓の形成経路は示さない。