絨毛と微絨毛は違う尺度

小腸の絨毛は、粘膜が管腔へ突き出す構造で、表面を上皮が覆い、内部に血管やリンパ管がある。一方、微絨毛は一個の上皮細胞の管腔側の面にある細かな突起である。微絨毛が密に並ぶ表面を刷子縁という。絨毛と微絨毛は表面積を増やすが、組織の突起と細胞の突起という尺度が違う。大腸には小腸型の絨毛がないが、水や電解質の吸収はある。突起の有無だけで吸収の全てを決めない。

絨毛は、組織の突起

上が小腸の管腔。粘膜から一本の大きな指状の絨毛が突き出し、緑の薄い表面層が上皮、内側の淡い領域が組織である。内側には毛細血管の細いループと、中央で上端が丸く終わるリンパ管を別形で示す。上皮は多数の細胞からなる表面で、右側の一個の上皮細胞を二重の枠で選ぶ。この選んだ一細胞が別の「一細胞の表面」図の拡大元であり、二重枠は核ではない。絨毛全体は一個の細胞の突起ではなく、内部の血管やリンパ管を含む組織の突起。色だけでなく別輪郭・選択枠・直接名称で対応する。
小腸の絨毛一本の模式です。表面は多数の上皮細胞、内部には毛細血管とリンパ管があります。右の二重枠で一個の上皮細胞を選び、「一細胞の表面」図で拡大します。絨毛の形・本数・血管の全走行や各部の尺度は省略しています。

一細胞の表面に、微絨毛

上に管腔側、下に組織側を置いた上皮細胞一個の拡大。細胞の上面から多数の小さい微絨毛が突き出し、微絨毛の間の上面と側面・底面は同じ細胞膜の輪郭につながる。左の広い緑の領域は一個の上皮細胞で、内部の楕円は核の模式である。細胞の底面の外に別の斜線帯として基底膜を示す。微絨毛、細胞膜、基底膜へ細い指示線が届く。別の絨毛図で二重枠に選んだ一細胞を、管腔面が上になるよう回転して拡大しており、二つの図の長さを同じ尺度として比べない。
「絨毛は、組織の突起」図で選んだ上皮細胞一個を、管腔側が上になる向きで拡大します。微絨毛は細胞表面の突起、絨毛は組織の突起です。細胞膜は一個の細胞の境界、基底膜はその外の支持構造で別です。本数・寸法・吸収量は示しません。