抑制を減らすと出力が増える場合

視床下部の入力は全て促進ではない。ドパミンは、通常、前葉のプロラクチン分泌を持続的に抑える。プロラクチンは乳腺の乳汁産生などに関わるホルモンである。他の条件を保った比較では、CRHを減らすことはACTHへの促進を減らす一方、ドパミンを減らすことはプロラクチンへの抑制を弱める。促進入力の低下と抑制の解除を同じ向きへまとめない。これは下流からの負のフィードバックという戻りの関係とも区別する。

入力を減らす二つの例

二つの比較を上下に並べ、それぞれ左が基準の前、右が入力を減らした後である。比較内の前葉の枠と二つの列の位置を固定する。上段はCRHの促進入力で、前では太い下向き矢印、入力低下後では細い下向き矢印が前葉へ向かう。どちらも分泌を促す矢印頭を持つ。前葉からのACTH分泌の矢印も右で細くなり、減る側という方向を直接表示する。下段はドパミンの抑制入力で、前では太い破線、入力低下後では細い破線が前葉へ向かい、端は抑制を表す棒で止まる。前葉からのプロラクチン分泌は右で太い下向き矢印となり、増える側という方向を示す。上下とも他の入力と正常な応答条件を保った比較である。入力を減らす操作が同じでも、促進を減らすことと抑制を弱めることでは分泌応答の方向が異なる。線の太さは比較模型の方向を表す目印で、ホルモン分子数、濃度、分泌速度の具体値や比率を示さない。枠は前葉の働きのまとまりで一個の細胞の解剖図ではなく、実際の全分泌量や下流から戻る負帰還まで保証しない。
正常に応答し、他の入力と条件を保った比較模型です。CRHはACTH分泌を促し、ドパミンはプロラクチン分泌を抑えます。入力を減らすと、前者は減る側、後者は増える側へ。矢印の太さは相対的な入力・分泌の変化を表す目印で、量の比率ではありません。これは入力への応答の比較で、下流からの負帰還図ではありません。