二つの境界を分けて追う

血漿から間質液への移動では毛細血管壁を越え、間質液から細胞の内側への移動では細胞膜を越える。毛細血管は組織と血液の交換に関わる細い血管で、その壁と各細胞の膜は同じ境界ではない。どの物質が通るかは、その境界の透過性による。水が通った記録から、別の溶質も通るとは決められない。陽イオンは正の電荷を持つイオンで、Na⁺はナトリウムイオン、K⁺はカリウムイオンを表す。典型的な正常体液では主要な陽イオンは細胞外でNa⁺、細胞内でK⁺であり、両区画の組成は同じではない。

血管の内外と、細胞の内外

組織の一部分の位置を広げた模式。上方の丸い角の血管には血漿と一つの血球が描かれる。毛細血管壁は太い外枠、血球の細胞膜はその内側の丸い輪郭で、別の境界である。血球の内部は細胞内液であり、血管内という理由で細胞外液にはならない。血漿は血管内の細胞外液。血管の外には間質液と組織の細胞があり、組織の細胞膜の内側も細胞内液となる。点模様は血漿と間質液、斜線は描いた細胞内液を示す。血液全体は血漿と血球を合わせたもので、血漿だけではない。描画面積は各区画の体積比を表さない。血管壁自体の細胞やリンパなどの区分は省略している。
血漿と間質液は細胞外液、血球と組織の細胞の内部の液体は細胞内液です。点と斜線で内外を区別しています。位置を広げた模式で、面積は体積比を表しません。血管壁の細胞、リンパなどの区分は省略しています。