体の出入りと、体内での移し替え

血漿・間質液・細胞内液をまとめて追うと、これらの区画間の移動は体内での再分配である。血漿から間質液へ水が移っても、それだけで全身の水を失ったことにはならない。消化管から吸収される水はこの境界への補給となり、尿・呼気・皮膚などから体外へ出る水は損失となる。管腔に入っただけの水と、上皮を越えて体内液へ入った水は分けて数える。

摂取・吸収と、体内の区画間移動

水が吸収される場合を例に、外界から摂取して消化管腔に入る段階を上方の矢印で示す。管腔は体の内部の位置にあっても外界につながる側で、そこにある水を吸収済みとはしない。横に並ぶ細胞の層は上皮で、細胞膜一枚と同義ではない。吸収の下向き矢印は上皮を越え、間質液の側へ入る経路を示す。下方の血管内は血漿を抜き出して示し、間質液との対向矢印は内部の区画間移動を表す。どちらも水の経路を示す実線の矢印であり、信号伝達ではない。丸印は水の模式記号で、個数や量を測る図ではない。対向矢印は同時の同流量や全物質の一律透過を意味しない。気道など他の境界や、具体的な膜輸送機構は省略している。尿・呼気・皮膚などから体外へ出る経路は、この図には描いていない。
管腔へ入る摂取と、上皮を越える吸収は別の段階です。吸収が起きる場合の水の経路を示し、細かな輸送機構は省略しています。内部の対向矢印は両方向の経路を示し、同時・同量を意味しません。血管内は血漿だけを抜き出した模式です。体外への排出経路は省略しています。