変化を戻す向きの回路

状態が変化し、その情報を受けた応答が元の変化を打ち消す方向へ働く関係を、負のフィードバックという。対象が高くなれば下げる方向、低くなれば上げる方向が戻す働きである。負という名は、効果器の出力が必ず減ることや、値が負になることを意味しない。効果によって変わった状態が再び検出される戻りを含めて回路をたどる。血流が物質を一方向へ運ぶ矢印だけでは、その戻りの制御を示したことにならない。

状態の情報が戻る制御回路

四つの役割を縦に並べる。最上部は保とうとする量や状態、すなわち調節変数である。状態から検出へ破線の矢印が下り、実際の状態の情報を得る。検出から統合へ情報が渡され、統合で出力が決まる。統合から効果器へ出力信号が伝わる。効果器からは右側を回る二重線が最上部の状態へ戻り、状態への作用を示す。作用後の実際の状態が再び検出される。破線は情報・信号であり、水や信号分子がこの線をそのまま移動する図ではない。二重線は作用の関係であり物質運搬とは別。統合を必ず一つの神経中枢として描くものではなく、信号があるだけで実際の応答を保証しない。負のフィードバックかどうかは作用が元の変化を打ち消すかで判断し、善悪や数値の低下とは区別する。
破線は情報・信号、二重線は状態への作用です。作用後の状態の情報が再び検出へ戻ります。「負」は元の変化を打ち消す向きで、善悪や値の低下を意味しません。