血液とリンパ・生体防御の入口
本文の目次
1. 血液を二つの成分で捉える
血液は血漿と血球からなります。血漿は主に水で、その中にタンパク質や電解質などが含まれます。血球には赤血球、白血球、血小板があります。液体中のタンパク質と、血球そのものを分けると役割を整理しやすくなります。
2. 赤血球の産生・運搬・処理
赤血球は骨髄で産生され、ヘモグロビンを含んで酸素の供給に関わります。古くなって柔軟性を失った赤血球は、脾臓の網目構造に引っかかって処理されます。つくられる場所と、古くなったものを処理する場所を混同しないようにしましょう。
3. 白血球は一種類ではない
白血球は異物に対する防御を担い、種類ごとに働きが異なります。好中球は血管壁を越えて組織へ移動し、食作用で異物を取り込んで分解できます。単球が組織へ入るとマクロファージとして働くことがあります。ただし、すべてのマクロファージの由来が単球だけという意味ではありません。
4. 止血の段階を分ける
損傷した血管では、血小板の粘着・凝集と、血液が凝固する過程が協力します。血漿のフィブリノゲンから線維状のフィブリンができ、そこに赤血球や血小板などが絡んだ凝固物が血餅です。血小板が集まる過程と、フィブリンができる過程を分けて整理しましょう。
5. 血清と血漿を過程で見分ける
血液が凝固して血餅が沈んだ後の上澄みを血清と呼びます。血漿にはフィブリノゲンが含まれますが、凝固するとこのタンパク質が凝固物の形成に関わります。名称だけを暗記せず、凝固の前後を区別して考えましょう。
6. リンパの流れを場所と働きで追う
組織の細胞間にある体液が組織液、その一部がリンパ管へ入ったものがリンパ液です。骨格筋の収縮が流れを助け、リンパ管の弁は逆流を防ぎます。途中のリンパ節では、運ばれてきた異物への免疫反応が行われ、合流したリンパ管は最終的に静脈へつながります。
7. 脾臓とリンパ節を到達経路で比べる
脾臓のリンパ組織は血液で到達した異物、リンパ節はリンパ液で到達した異物に対する免疫反応に関わります。どちらにも生体防御の働きがありますが、異物が到達する経路を同じにしないことが比較の手掛かりです。