心室筋でみる電位と時間
本文の目次
1. 立ち上がりを形成する電流
心室筋の活動電位には、立ち上がり(脱分極)の相と再分極の相がある。立ち上がり相は、Naチャネルを通る速い内向きNa電流によって形成される。
2. 再分極時の内向き・外向き電流
心室筋の再分極は、遅延Na電流やCa電流を主体とする内向き電流と、Kチャネルを通る外向き電流の釣合いで規定される。K電流が外向きであることと、再分極時にも内向き電流があることを分けて捉える。
3. 高さと長さは異なる尺度
心室筋の活動電位を時間の経過に沿って記録すると、膜電位はmVで、時間はmsで表せる。活動電位持続時間(APD)は時間の長さであり、膜電位の高さとは異なる量である。二つの記録を比較するときは、電位の高さと持続時間をそれぞれの尺度で読む。
用語を確かめる
- 心室筋の立ち上がり(脱分極)相
- 心室筋の活動電位で、Naチャネルを通る速い内向きNa電流により形成される相。
- 心室筋の再分極相
- 心室筋の活動電位で、内向き電流と外向きK電流の釣合いによって規定される相。
- 活動電位持続時間(APD)
- 活動電位の持続時間。膜電位の高さとは別の時間量。