一本の神経にも多くの線維がある

末梢神経は、多数の軸索などが支持組織とともに束を作る構造である。軸索とその周囲の構造を合わせた細い経路を神経線維と呼ぶ。一つのニューロンの軸索と、多数の線維を含む一本の末梢神経は同じ大きさではない。感覚の情報を中枢へ送る線維と、中枢からの出力を運ぶ線維が同じ束に含まれるものを混合神経という。束が一本という記録から、ニューロンが一個、情報の向きが全て同じとは決められない。

一個の細胞と線維の束

上の一個のニューロンは、枝のある丸い細胞体と、それに連続した一本の長い軸索で描く。細胞体内の小さい丸は核で、軸索を別の細胞として数えない。軸索の一部を括弧で選び、破線の拡大対応矢印で下の神経束の一部へ結ぶ。下の外側の輪郭が一本の末梢神経を表し、その中には複数の線維と支持組織がある。太く選んだ軸索を含む線維は束の一部であり、束全体が上の一個のニューロンという意味ではない。斜線部は支持組織と直接ラベルで示す。丸い細胞体、長い軸索、束の外側の輪郭を別の大きさの構造として読む。拡大矢印は同じ部分の対応で、物質や信号の移動経路ではない。髄鞘や血管などの細部を全て描く図ではなく、全ての線維が有髄・全神経が混合という意味も含めない。
上は一個のニューロン、下は多数の線維を含む一本の末梢神経の模式です。上の選んだ軸索が下の束の一部となる対応を拡大矢印で示します。斜線部は支持組織の模式で、線維数・長さ・支持組織の割合は実測値ではありません。