リン酸はCaと同じ方向に動くとは限らない

身体のリンは、体液ではリン酸を含む形として扱います。リン酸も骨の無機成分などに関わりますが、腎でのPTHの代表作用はCaと方向が違います。PTHは、尿細管の初めの部分である近位尿細管で、リン酸の再吸収を減らす側へ働きます。同じ期間の濾過量やほかの条件をそろえると、戻るリン酸が減るため、尿へ出るリン酸量は増す側へ変わります。Caは再吸収を増す側、リン酸は減らす側というように、何の成分を追っているかを矢印と組にして読みます。

腎で戻すCaとリン酸、尿への損失

血液側から濾過され得る遊離Ca・小複合体の経路と、尿細管管腔から上皮・間質を経て血液へ戻る再吸収を示す。蛋白結合Caをそのまま同じ濾過経路へ入れない。同期間・同濾過量の代表比較でPTHはCa再吸収を増し、近位尿細管リン酸再吸収を減らす側へ働く。尿排泄量は濃度と尿体積を対応させる。
同期間・同濾過量などの代表比較で、PTHはCa再吸収を増し、近位尿細管のリン酸再吸収を減らす側へ働きます。管腔から上皮・間質を経て血液側へ戻る量と、尿側へ出る量を対応させます。蛋白結合Caと、濾過され得る遊離・小複合体のCaは別です。