血液のpHと、脳側のpHを比べる

CO₂に比べ、血液中のH⁺が血液脳関門を越えて脳側へ直接移ることは制限されます。短時間の比較で、血液のCO₂を同じに保ち、血液のH⁺だけを増やすと、末梢化学受容器には血液pH低下の刺激が届きます。その期間のH⁺の脳側への直接移動と、ほかの局所pH変化を無視する条件なら、CO₂を介する中枢局所のpH変化は起こらず、末梢側の刺激は残ります。血液pHが下がった記録を、そのまま脳側のpHの実測には置き換えられません。末梢側と中枢側からの情報は、呼吸の調節に合わさります。

血液と局所液を分ける、中枢化学受容

血液脳関門を境に血管内と脳側の局所液を分け、移りやすいCO₂から水との反応、局所H⁺増加・pH低下、中枢化学受容、呼吸駆動への経路を追う。血液H⁺の直接移動はCO₂に比べ制限される。下段の短時間比較はCO₂一定で直接移動と他の局所pH変化を無視する指定条件に限り、血液pH低下と局所pHを分ける。
CO₂は血液から脳側へ比較的移りやすく、水との反応を経て局所H⁺増加・pH低下へつながります。血液H⁺の直接移動はCO₂に比べ制限されます。下段は短時間にCO₂を同じにし、直接移動と他の局所pH変化を無視する指定条件で、血液pH低下と中枢局所の記録を分けます。