残る量を読むには、始めと期間をそろえる

糖の移動を比較するには、観察を始めたときの細胞内量、管腔からの供給、通れる経路、膜の両側の駆動、観察期間をそろえて考えます。細胞内での糖の生成や消費、別の経路による出入りがあれば、細胞内量の収支にも加わります。移動の向きが分かることと、一定期間にどれだけ移ったかを知ることは別です。具体的な量を求めるには、その期間の流入量と流出量などの記録が必要になります。

観察時点と、細胞内の糖の収支

ポンプ停止後のNa駆動の時間条件と、独立した糖の出口の条件を上段で読む。細胞内に糖があり、外向きの糖駆動と通れるGLUTが保たれれば糖は間質へ出られる。下段は同期間の細胞内量の収支。生成や消費や他経路がなければ量の変化は流入量から流出量を差し引く。
ポンプ停止直後にNa⁺の駆動が十分残る場合と、後に逆濃度の糖取り込みを支えられなくなる条件を分けます。糖自身の側底側濃度差と通れる出口は別に確かめます。同期間に生成・消費・他経路がなければ、細胞内量の変化は流入量から流出量を差し引きます。