濃さと体積から、同じ成分の量へ

通常の尿の大部分は水で、尿素や尿酸などの老廃物と電解質などを含む。尿素や尿酸は代謝で生じる成分の例である。溶けた成分の濃度は、その成分の質量を尿の体積で割った値で、濃度に対応する尿体積を掛けると成分の質量へ戻せる。同じ排泄質量でも水の体積が少なければ濃度は高くなる。尿が濃いことだけで成分の排泄量が多いとは決められない。期間の量と単位時間の率も分けて読む。

腎の出口と、膀胱の蓄積

上の腎の処理範囲に左の血液と右の管腔を別に置く。濾過Fは血液から管腔へ、再吸収Rは管腔から血液へ、分泌Sは血液から管腔へ向かう破線で示す。図内に同じ成分と期間、生成・分解・蓄積なしの条件を置き、E=F−R+Sを明示する。右の管腔から腎出口Eの成分が下の膀胱へ届き、膀胱で蓄える量とそこから排尿する量は別の出入りとして描く。膀胱は腎の無蓄積という囲みの外である。腎出口と膀胱からの量を同時刻・同期間で必ず等しくする図ではない。
同じ成分・同じ期間の質量を追う腎の模型です。生成・分解・蓄積や他の出入りがない範囲では、腎出口E=F−R+Sです。破線は成分の移動で、全血の丸ごとの移動ではありません。腎から出た後は膀胱の蓄積を別に追うため、このEを同じ期間の排尿量と必ず等しくしません。図の面積や矢印の長さは質量の値ではありません。