光で変わる視細胞と次の細胞への伝達

視細胞は光を受けると過分極し、膜電位がより負の側へ変化します。それに伴い、視細胞から放出される神経伝達物質のグルタミン酸は減ります。光を受けたすべての受容細胞が脱分極し、活動電位を多く出すという一律の仕組みではありません。双極細胞には、光による視細胞の放出低下に対して異なる方向へ応答する種類があります。このため、視細胞の過分極を網膜内の全細胞の過分極へ広げることはできません。神経節細胞は、この網膜内の情報を活動電位として視神経へ送ります。

網膜の光と情報の逆向き

上が硝子体側、下が脈絡膜側の網膜断面。内側の神経節細胞、中間の双極細胞、外側の桿体と錐体が別の細胞として並ぶ。光の実線矢印は下向きに外側の視細胞へ達する。点線の情報矢印は視細胞から双極細胞、神経節細胞へ上向きに進み、その軸索を通って視神経側へ出る。
光は硝子体側から網膜を通り、外側の視細胞へ届きます。情報は視細胞から双極細胞、神経節細胞へ進み、神経節細胞の軸索が視神経となります。視細胞は光で過分極してグルタミン酸の放出を減らし、神経節細胞は情報を活動電位として送ります。