子宮内膜は卵巣からの信号に応じる

卵胞期に増えるエストラジオールは、子宮内膜の増殖を促します。この内膜の相を増殖期と呼びます。排卵後、黄体から出るプロゲステロンなどによって、内膜は分泌期の状態へ進みます。分泌期には子宮内膜の腺の分泌などが進み、着床を支える状態になります。卵巣の卵胞期・黄体期と、別の器官である子宮の増殖期・分泌期は、同じ組織の別名ではありません。妊娠が成立しない代表的な周期では黄体が退縮し、エストラジオールとプロゲステロンが低下します。それに続いて内膜の表層が剥離し、月経が起こります。子宮筋層や子宮の全壁が周期ごとに脱落するわけではありません。

卵胞の発育、排卵、黄体

上段は卵巣の中の卵胞に壁と内腔と卵がある。中段は卵巣と卵胞の壁に開いた出口があり、卵が外側へ移る。下段は卵巣内の残った組織が折り込まれた黄体へ変わっている。
卵胞は卵と周囲の支える細胞を含む構造で、卵胞期に発育する。排卵では卵が卵巣の外へ出て、残った卵胞の組織から黄体ができる。卵胞のエストロゲンと、黄体のプロゲステロンやエストロゲンは子宮内膜にも作用する。卵の場所の変化と、残った組織の変化を分けて追う。

子宮内膜の増殖、分泌、月経

三段の子宮壁断面に卵巣相とホルモンを対応させる。卵胞期のエストロゲンと内膜の増殖、黄体期のプロゲステロンと腺の分泌、黄体退縮に伴うホルモン低下と表層の脱落をそれぞれ併記する。筋層と残る内膜は連続している。
エストロゲンは子宮内膜の増殖に関わり、排卵後のプロゲステロンは腺の分泌が進む状態に関わる。妊娠が成立しないと黄体が退縮し、ホルモンが低下して内膜の表層が剝がれ、月経につながる。子宮腔に面する内膜の変化で、外側の筋層全体が剝がれることではない。