卵割では細胞数と大きさが別に変わる

受精後の初期に、小さな細胞の数を増やす分裂を卵割といいます。周囲の透明帯という包みの中では、全体の外径を大きく増やさずに分裂が進み、一個ずつの細胞は小さくなります。細胞数が増えること、一個の細胞が大きくなること、胚全体が大きくなることは同じ変化ではありません。細胞が集まって緻密な塊となり、まだ明瞭な空洞を持たない段階を桑実胚と呼びます。分裂の回数や細胞数の記録だけで、内部の空洞や細胞群の配置まで観察したことにはなりません。

卵割の細胞数と全体の大きさ

同じ外径の透明帯を三段に置く。上は一個の接合子、中央は分かれた二個の細胞、下はさらに分かれた四個の小さい細胞が透明帯の内側にある。全体の外径は同程度で、細胞一個あたりの大きさが減る。
初期の卵割では、透明帯に包まれた全体の外径がほぼ保たれる一方、細胞が分かれて数が増え、各細胞は小さくなる。細胞数が増えることと胚全体が大きく成長することを分けて追う。細胞数が同じでも、後の構造を読むには内腔や配置を確認する。