同じ毎分量でも、肺胞へ届く新気は違う

伝導部にも空気が出入りするが、そこは主にガス交換をしない。この部分の空気量を解剖学的死腔という。死腔は空気が動かない場所という意味ではない。一回換気量が一回の死腔量より大きく、死腔量や容積の条件が一定の簡単な模型では、肺胞へ届く新しい空気の毎分量を、(一回換気量−一回の死腔量)×呼吸数で読む。死腔量は呼吸ごとに差し引くので、毎分量から一度だけ引く計算ではない。浅く多い呼吸と深く少ない呼吸で毎分量が同じでも、肺胞へ届く量は違い得る。

死腔は、一回ごとに引く

甲と乙の一回換気量を同じ横尺度の棒で比べる容量模型。甲の一回5の棒は、各回の死腔2を斜線、肺胞へ届く新気3を点模様で分ける。乙の一回3の棒でも死腔は同じ幅の2で、新気は1となる。甲は毎分12回なので総量5×12=60、新気(5−2)×12=36。乙は毎分20回なので総量3×20=60、新気(3−2)×20=20。棒の区分はこの指定模型の量を比例で示し、肺胞や気道の実際の形や寸法ではない。死腔2を一分に一度だけ引く58という計算はしない。斜線は死腔分の容量で、空気が動かない場所や常に空という意味ではない。各呼吸で量を差し引く関係の同ID既課題の説明支援であり、患者の呼吸法や普遍の正常容量を示さない。
死腔の効果だけを考える指定容量模型です。各回の死腔は2、甲は一回5・毎分12回、乙は一回3・毎分20回。同じ体積基準で、各一回量は死腔より大きい条件です。横棒は同じ容量尺度で一回量を分けています。総量は同じ60でも肺胞へ届く新気は36と20になります。死腔にも空気は出入りします。正常値・実寸・呼吸法の推奨ではありません。