記録が示すことをつなぐ

受容器電位が記録されたなら、まず刺激に対するその電位の変化を確認できる。活動電位を記録すれば、その軸索の回数や時刻も比べられる。活動した線維や受容野が分かれば、強さや場所の手掛かりを追加できる。ただし末梢の記録だけで本人の知覚や全ての反射出力が確認済みになるわけではない。一つの主観的な感覚から、唯一の受容器や経路を逆に特定することもできない。どの種類の入力が、どの段階まで記録されたかをつないで考える。

入力・経験・反応の段階

上の受容器応答の枠と、中段の中枢への入力の枠を破線矢印で結ぶ。その間の末梢の一点に塗った丸い記録点を置き、そこで活動電位を記録した指定例とする。受容器電位自体と中枢への到達はこの例では未記録と表示する。中枢への入力から二つの枝を分け、左は知覚処理から本人の経験へ、右は局所反射から効果器の反応へ続く模式。意識的な知覚の枠を局所反射の経路の途中に置かず、同じ入力が両方に使われる場合を追えるようにする。知覚処理、局所反射、本人の経験、効果器の反応には全て未記録と明示する。破線は一般に情報が使われ得る経路で、この記録だけで各段階の活動や経験が確認されたという表示ではない。未記録は活動ゼロや経路遮断を示す記号ではない。丸印は観測点で、イオンや伝導する粒ではない。枠は処理・経験・反応の論理段階を表し、一個の細胞、細胞核、特定の神経核や実際の器官の形ではない。侵害受容、痛み、損傷、診断を一つの測定値にする図でもない。
末梢の一点で活動電位だけを記録した例です。破線矢印は情報が使われ得る経路の模式で、到達・知覚・出力を確認した線ではありません。同じ入力が知覚処理と局所反射の両枝に使われる場合があります。未記録は0や遮断ではなく、本人の経験は局所反射の必須通過点ではありません。枠は処理段階で、一個の細胞や核ではありません。