保健統計・分母と年齢構成を読む

本文の目次

  1. 人口の増減にも内訳がある
  2. 件数と、人口当たりの率
  3. どの指標の分母かを確認する
  4. 同じ年齢構成へあてはめる
  5. 出生率と合計特殊出生率
  6. 0.0と、分からない値を分ける

1. 人口の増減にも内訳がある

出生数から死亡数を引いたものが自然増減です。転入や転出などもあるため、自然増減だけで人口全体の変化が決まるとは限りません。何の増減を集計しているかを分けて読みます。

2. 件数と、人口当たりの率

件数を比べるだけでは集団の大きさの違いを反映できません。死亡率(人口千対)では死亡数を対応する人口で割り、1,000倍します。この公表資料が分母に用いるのは10月1日現在の日本人人口です。分子と分母の集計対象をそろえて読みましょう。

3. どの指標の分母かを確認する

乳児死亡率(出生千対)は年間乳児死亡数を年間出生数で割って1,000倍します。死亡率(人口千対)とは分母が違うため、同じ「千対」でも別の指標です。表の単位だけでなく、定義した分子・分母を確認します。

4. 同じ年齢構成へあてはめる

年齢階級別の死亡率が同じでも、年齢構成の違いによって全人口の死亡率は異なり得ます。年齢調整では同じ基準人口の年齢構成に各年齢の率をあてはめます。元の集団の人数を変えるのではなく、比較に用いる重みをそろえます。死亡率の差だけから個人の原因や予後は判断しません。

5. 出生率と合計特殊出生率

出生率は全人口に対する年間出生数の率です。合計特殊出生率は女性の年齢別出生率を合計した指標であり、人口全体を分母にした率とは別です。その年の年齢別出生率を一生にあてはめたときの子どもの数に相当し、将来の出生数や個人の生涯を確定する値ではありません。

6. 0.0と、分からない値を分ける

この公表資料では微小な比率を0.0と表示し、不明等は「…」、項目があり得ない場合は「・」で示します。表示された0.0が、元の値がちょうど0であることを必ず意味するわけではありません。表記規約は資料ごとに確認します。