前・側・後で異なる深い筋

胸壁の内面では、前方の胸骨から広がる胸横筋、側方の最内肋間筋、後方で複数の肋間をまたぐ肋下筋を分けて読めます。これらが全周を継ぎ目なく包む一枚の筋という意味ではありません。胸骨の外側を下る内胸動静脈は、肋軟骨の後ろ、胸横筋の前にあります。血管の位置と、筋の付着先を同じ線にしません。

胸壁深層の地域差と内胸動静脈

上段は胸壁の前、側、後を独立した三つの局所として広げ、前方の胸横筋の扇状筋束、側方の最内肋間筋の途切れた筋束、後方の複数肋間をまたぐ肋下筋を直接名付ける。これらを一枚の連続筋板へつながない。下段は胸骨外側の局所の前後を上下へ広げ、前の肋軟骨と後の胸横筋の間に内胸動脈と内胸静脈の二つの断面を置く。赤青は名付けた血管の区別で、酸素量や流れの矢印は示さない。
深い筋は前・側・後で位置が異なります。下段では肋軟骨と胸横筋の間にある動静脈を、別の局所として読みます。