肘の表在連絡と深部を分ける

肘正中皮静脈は肘の浅いところで橈側皮静脈と尺側皮静脈を連絡する代表的な道である。形や発達には変異があり、全員に同じ斜め一本の連絡があるとはしない。これは深部の上腕動脈や、その先の橈骨・尺骨動脈への分岐とは別の血管の関係である。

皮下の二経路と、腋窩静脈への入り方

右上肢の表在静脈の代表的な連続を取り出す。画面左が橈側、画面右が尺側。手背静脈網から橈側皮静脈と尺側皮静脈へ分かれて近位へ向かう。橈側皮静脈は三角筋と大胸筋の間を通り腋窩静脈へ注ぐ。尺側皮静脈は上腕で深筋膜を貫き、通常大円筋下縁付近で上腕静脈と合流する。二本で省略した上腕静脈は深部を示す。肘正中皮静脈は浅い連絡の一型で、深部の線との交差に空白を置きその交点での合流を示さない。短い灰色破線は深筋膜の通過位置の記号で静脈分岐ではない。実際の深さ、筋膜貫通高位、全静脈型を固定する投影ではない。
右側の代表経路を、橈側を画面左にして取り出しています。矢印は近位への還流です。尺側皮静脈の筋膜通過と上腕静脈との合流を、橈側皮静脈の別の腋窩流入と分けます。灰色破線は筋膜、肘の連絡にある空白は深部の線とその交点で合流しない表示です。連絡や筋膜を越える高位、合流の形は全員で同じではありません。