結合した割合から、運べる量と供給へ

同じ血液体積と酸素飽和度で比べると、Hbが少ない血液は、Hbに結合させて運べる酸素量も少なくなります。酸素飽和度は結合部位に酸素が結合している割合で、Hbの質量そのものではありません。SpO₂は光の情報から動脈血の酸素飽和度を推定した値です。さらに、組織へ届ける酸素には、酸素を含む血液が流れる量も関わります。酸素が結合した割合、血液に含まれる量、組織へ流れる血液量、そこで利用する量は別の段階です。

同じ割合でも、結合量は違う

同じ血液体積を表す同じ大きさの枠を甲と乙に使い、Hbの酸素結合部位をまとめた丸印で描く。丸一個は指定模型の10部位分。甲は10丸のうち8丸を塗り、利用可能100部位のうち80部位に酸素が結合して80%となる。乙は20丸のうち16丸を塗り、利用可能200部位のうち160部位に結合して同じ80%となる。白い丸は利用可能だがこの記録では酸素が結合していない部位、塗った丸は結合あり。割合の分母は利用可能なHb結合部位全体で、血液体積でも溶存酸素でもない。同じ割合をHb量や結合量が同じとは扱わない。丸は集約した部位数の模型記号で、実際のHb一分子の構造や赤血球、結合部位の位置/密度を表さない。図は結合分だけで、酸素含量には単位血液量当たりの溶存分も含まれる。分圧、全血液の量、組織供給、正常値や機器の測定値は図から決めない。
同じ血液体積の比較で、丸一個をHb結合部位10個分とする模型です。80/100と160/200は同じ80%でも、Hbに結合した酸素の量は異なります。塗られていない部位は酸素が結合していない側です。この比較の割合は、Hb量や組織へ流れる血液量そのものを表しません。