異なる方向の測定から、断面へ

CTは、X線を用いて異なる方向から測った情報をもとに、身体の断面を再構成する方法です。断面は、対象をある面で切ったと考えたときの内部の広がりです。再構成は、複数の測定情報から画像などの形へ組み立てることをいいます。投影画像では経路上の構造が重なりますが、CTの断面情報では、その面の中で構造がどう位置するかを区別しやすくなります。元になるのはX線の減弱の情報であり、断面像が得られたことと、その器官の全ての機能や変化の原因が分かったことは別です。どの断面を、どの時点の条件で得たかを保ちます。

X線の投影とCTの断面

上段は同じX線の経路に二つの構造が並び、経路全体の減弱が投影像へ関わる。下段は異なる方向からのX線測定をもとに断面を再構成し、面内の二つの構造の位置を示す。
同じX線の経路上にある構造の減弱は、投影像では重なって関わります。CTは異なる方向から測った減弱の情報を用いて断面を再構成し、面内での構造の位置を表します。模式的な構造と経路であり、病名や個人の画像を表すものではありません。