結合した後に、何が起こるか

抗体の結合によって、ウイルスの侵入や毒素の作用開始などが妨げられる働きを中和といいます。たとえば毒素が標的細胞の受容体へ結合する必要がある場合、その結合を妨げる抗体は、その段階の作用を抑えられます。一方、抗体や補体が対象の表面へ付着すると、食細胞が認識し取り込みやすくなる場合があります。この取り込みを助ける働きがオプソニン化です。抗体による目印の代表例では、抗原に結合する部分と、食細胞の受容体が受け取る部分が分かれます。抗体が結合したこと、相手の作用を妨げたこと、食細胞が取り込んだことは別の段階です。

抗体の結合後に、作用が分かれる

上段では抗原に結合した抗体が標的細胞の受容体との結合を妨げる。下段では抗原表面の抗体を食細胞の受容体が認識し、その後に対象が膜に囲まれた細胞内区画へ入る。抗原に結合する側と食細胞が受け取る側は抗体の別の部分。
抗体は抗原の対応する部分へ結合します。上の例では、抗体が毒素などと受容体との結合を妨げ、作用開始を抑えます。別の働きとして、表面の抗体を食細胞が認識し取り込みやすくなることがあります。結合、中和、実際の取り込みは異なる段階です。