白血球の移動と、目的部位での除去

好中球などの白血球は、合図に応じて血管内から内皮へ付着し、壁を越えて組織へ移動することがあります。化学物質の濃度の違いを手掛かりに、細胞が方向を持って動くことを走化性といいます。ここでは好中球などが合図となる物質のある方へ近づく代表的な働きを追います。目的の場所へ来た細胞が対象を取り込み処理することは食作用です。移動できることだけで取り込みも確認できたとはいえず、取り込めたことだけで血管を越えた移動まで確認できたともいえません。単球が組織へ入りマクロファージへ分化する経路もありますが、全ての組織マクロファージが血中の単球だけから生じるわけではありません。

白血球の移動と対象の取り込み

上段は血管内の好中球が内皮へ付着し、内皮細胞の間を通って組織へ出る段階。中段は化学物質が薄い側から濃い側への移動。下段は細胞内の膜で囲まれた区画に対象が取り込まれた食作用の状態。血管を越える移動と対象の取り込みは別々に対応する。
好中球などは血管内から内皮へ付着し、壁を越えて組織へ移動することがあります。合図となる化学物質の濃度差を手掛かりに近づく働きが走化性です。対象へ来る移動と、対象を細胞内へ取り込む食作用は別の段階です。