半減期と、分布容積・クリアランス

半減期は、指定した条件で薬の血中濃度が半分になるまでの時間です。入力がなく、一定の分布容積Vdと一定のCLを持つ単純な一次消失模型では、等しい半減期ごとに濃度は半分、四分の一、八分の一と減ります。半減期は、薬が全てなくなるまでの時間ではありません。この模型ではt1/2=ln2×Vd/CLで、ln2は約0.693という定数です。同じVdならCLが小さいほど半減期は長く、同じCLならVdが大きいほど半減期は長くなります。分布の途中や消失条件が変わる場合へ、この式をそのまま当てはめることはできません。

一定割合の消失と半減期

横軸は一つの半減期を1とする仮想時間、縦軸は最初を1とする血漿濃度。入力のない一定Vd・CLの曲線は、等間隔の時点で1、1/2、1/4、1/8へ下がる。
入力がなく、VdとCLが一定の単純な一次消失模型では、等しい半減期ごとに濃度は半分、四分の一、八分の一へ減ります。同じ割合でも、残っている量が多い時期ほど減る量は大きくなります。処理能力が飽和して一定時間にほぼ同じ量が減る場合とは区別します。この一定条件では半減期はln2×Vd/CLで、全てがなくなるまでの時間ではありません。