Ca²⁺が相互作用を許す

骨格筋では、筋の細胞質に増えたCa²⁺が薄いフィラメント側のトロポニンへ結合する。これによりトロポミオシンの位置が変わり、アクチンとミオシンが相互作用しやすくなる。Ca²⁺は相互作用を調節する側で、頭部の各段階に必要なATPを置き換えるものではない。Ca²⁺の条件と、ミオシン頭部のATPを使う過程がそろって、正常な周期が進む。

Caで薄い側が変わる

枠内の同じ位置にあるアクチンの丸の列、同じ長さのトロポミオシンの帯、トロポニンを表す三角、同じ準備されたミオシン頭部を前後で比べる。前では帯が頭部と向き合うアクチンの結合部位側を覆い、頭部の相互作用をしにくくする。後では筋の細胞質のカルシウムを表す一つの丸がトロポニンの三角に接触しており、帯の位置が変わって頭部と向き合う結合部位を露出する。同じ頭部がアクチンに触れるようになり、相互作用しやすい状態を示す。図内でトロポニン、トロポミオシン、アクチンを記号と対応付ける。帯の上下は薄いフィラメント周りの位置変化を見せる投影模式で、帯や分子の実寸移動距離ではない。頭部のATP条件は前後同じと図内に明示し、CaがATPを供給したり頭部へ直接エネルギーを渡す矢印を描かない。Ca放出やATP周期の全過程は他の図と本文で扱う。
正常な骨格筋の薄いフィラメント側を、同じ頭部のATP条件を保って比べる模式です。筋細胞質のCaがトロポニンへ結合すると、トロポミオシンの位置が変わり相互作用しやすくなります。帯の上下は位置変化を見せる投影で、実際の寸法や分子の移動距離ではありません。Caを頭部のエネルギー源にしません。