入口の開閉は、両側の圧を比べる

初期リンパ管の壁の一部を拡大して考えます。周囲の間質側の圧が管腔側より高いと、内皮の重なりが内側へ開いて、液が組織から管へ入りやすくなります。管腔側の圧が間質側より高いと、重なりが閉じる側へ押され、逆向きの流れを抑えます。これは同じ入口の両側の局所的な圧の比較です。血圧の値だけで入口の向きを決めたり、閉じた瞬間にあらゆる物質の移動が完全にゼロになるとしたりはしません。

初期リンパ管の内皮の入口

上段と下段で組織側が左、管腔側が右。薄い内皮の重なりを同じ位置に示す。上段は内側へ曲がった重なりを回り込む液の矢印、下段は閉じた重なりで逆流を抑える。内腔弁の図ではない。
初期リンパ管の同じ壁の局所を拡大しています。組織側の圧が高いと内皮の重なりが内側へ開いて液が入りやすくなり、管腔側の圧が高いと閉じて逆流を抑えます。細胞の形とすき間は模式で、管全体が大きく開いた口をもつ図ではありません。