管の壁が押す働きと、弁の働き

初期リンパ管から集められたリンパを運ぶ収集リンパ管には、壁に平滑筋があり、管の内側に弁があります。平滑筋は血管などの壁にもある筋で、体の運動に関わる骨格筋とは異なります。壁の平滑筋が収縮すると管内の圧が変わり、弁の間にある区間からリンパを送り出す助けになります。弁は圧差に応じて開閉し、逆流を抑えます。満ちる段階と送り出す段階では、前後の区間との圧の関係が違います。周囲の骨格筋の圧迫や呼吸に伴う圧変化も流れを助けるので、全てのリンパ流を壁の収縮だけに帰しません。

収集リンパ管の壁と内腔弁

左が上流、中央が同じ区間、右が下流。上段は上流が区間より高圧、下流は区間より高圧で、上流側の弁が開き下流側が閉じる。下段では壁が太く描かれ、平滑筋収縮と区間の高い圧を表す。上流側が閉じ下流側が開く。太い壁と細い内腔弁を分ける。
収集リンパ管の同じ区間を比べます。示した圧条件では、満ちる段階は上流側から入り、壁の平滑筋が収縮した段階は下流側へ送り出せます。管内の弁は逆流を抑えます。初期リンパ管の壁の入口とは別の構造です。前後の圧条件や形は模式で、全てのリンパ流を壁の収縮だけが作るという図ではありません。