房水の産生と前後の区画の連絡

房水は毛様体で産生され、後房へ入ります。そこから瞳孔を通って前房へ進みます。主な流出経路は、前房の周辺で角膜と虹彩の間にある隅角の線維柱帯を経て、シュレム管から静脈側へ続きます。線維柱帯は房水の流出に関わる網目状の組織、シュレム管はその外側にある流出路です。この主経路に加え、毛様体側などを通る流出もあります。産生、後房から前房への移動、眼外への流出によって房水の環境が保たれます。房水は血管を持たない角膜や水晶体への栄養供給にも寄与しますが、酸素や栄養の唯一の供給源という意味ではありません。

房水の産生と主な流出経路

前眼部の断面。左が前、右が後。虹彩の上下の間に瞳孔が開き、前方の前房と、虹彩の後方で水晶体の前にある後房が続く。房水の矢印は毛様体から後房、瞳孔、前房へ進み、角膜と虹彩の隅角にある線維柱帯からシュレム管の内腔、静脈側へ続く。
毛様体で産生された房水は後房から瞳孔を通って前房へ移り、主に隅角の線維柱帯、シュレム管を経て静脈側へ流出します。後房は虹彩と水晶体の間の前眼部の空間です。