毛束の向きと平衡の信号

平衡器官の有毛細胞では、不動毛の束の一側にある動毛が方向の基準になります。束が動毛の側へ曲がると脱分極し、伝達物質の放出が増す方向へ変わります。反対側へ曲がると過分極し、放出が減る方向へ変わります。この受容細胞から、前庭蝸牛神経の前庭神経の部分へ情報が渡されます。頭の動く方向と、感覚面上でどちらへ毛束が曲がるかは、器官の配置を合わせて対応させます。毛束の曲がりをすべて同じ方向の信号に変える仕組みではありません。

毛束の向きと伝達の変化

上段と下段で同じ側に長い一本の動毛を置き、その側へ曲がった毛束と逆側へ曲がった毛束を比較。下端の別の神経終末と軸索へ情報が渡る。赤い矢印は毛束の向き、紫の破線は次の神経への情報。
平衡器官の有毛細胞では、束が動毛の側へ曲がると脱分極し、伝達物質の放出が増す方向へ変わります。反対側へ曲がると過分極し、放出が減る方向へ変わります。受容細胞と、その情報を受け取る前庭神経は別です。