頭が動いても見続けることと姿勢

頭を回しながら静止した目標を見続けるとき、前庭動眼反射によって眼球が頭の回転と反対方向へ動き、目標の像を網膜上で安定させることに関わります。頭の動きの入力から眼球運動への出力へつながる反射で、すべての眼球運動が頭と逆向きになるという意味ではありません。姿勢の調節にも前庭の情報が関わりますが、視覚や筋・関節などからの固有感覚も合わせて利用されます。小脳や脳幹などの回路がこれらの情報と運動を結び、姿勢・平衡の維持に関わります。

静止した目標と前庭動眼反射

頭部を上から見た二つの状態。上段の正面向きから下段では頭が時計回りに回るが、両眼の向きは頭に対して反時計回りに変化し、各眼からの方向線が紙面の上の同じ静止目標へ向かう。外側の赤い曲線は頭の回転、眼の近くの赤い逆曲線は頭に対する眼の動き。
頭を回しながら静止した目標を見続ける例です。眼球が頭の回転と反対方向へ動き、目標の像を網膜上で安定させることに関わります。すべての眼球運動が頭と逆向きになるという意味ではありません。

姿勢を支える情報の組合せ

上側の眼と前庭、中央の筋と関節からの三つの情報入力を紫の破線で別の輪郭で描いた脳幹と小脳へつなぎ、下側の赤い筋へ別の出力を示す。感覚入力と筋への出力は別。
姿勢の調節では、前庭だけでなく視覚と筋・関節などの固有感覚も利用されます。小脳や脳幹などの回路がこれらの情報と運動を結び、姿勢・平衡の維持に関わります。