差と合計は違う

隣接する位置や受容野に対応する経路の間で、ある経路が別の経路の応答を抑え、周囲との差に関わる仕組みを側方抑制という。例えば中央の応答8、左右の応答6ずつを考え、中央は8のまま、中央の経路からの抑制で左右がそれぞれ3になるとする。中央と片側の差は2から5に増えるが、三つの合計は20から14に減る。対比が強くなることと、合計が増えることは別である。これは指定した回路の模型で、全ての感覚回路が同じ形という意味ではない。

対比の差と全体の合計

三つの列を左・中央・右の隣接位置に対応する経路として固定する。上の抑制前の棒は左六、中央八、右六で、中央が少し高い。棒の高さは指定した応答尺度で、一回の活動電位の峰やmV値ではない。中段は中央の丸い起点から左と右の経路へ向かう抑制を平端の線で示す。起点は中央、抑制対象は左右で、左右から中央へ抑制する図ではない。下の抑制後は同じ列と同じ応答尺度で左三、中央八、右三。中央の棒は変わらず、左右の棒は半分の高さになる。中央と片側の差は二から五へ、三列の合計は二十から十四へ変わることを別の集計として示す。経路記号は実際の一個の神経細胞や全てのシナプスを描いた解剖図ではなく、隣接位置の対比に関わる指定した回路模型である。全ての抑制を側方抑制と呼ぶ、全感覚系が同じ構造になる、合計が必ず増えるという一般化はしない。
隣接する位置に対応する三経路の指定模型です。中央から左右を抑制し、中央8は保持、左右6→3。棒は同じ応答尺度です。平端の線は起点と抑制対象を示し、物質の経路ではありません。中央と片側の差は2→5、合計は20→14。全感覚回路の構造や電位値ではありません。